マダニ被害者が今も拡大中!2019年は200人超えの被害が…人だけじゃないマダニ感染の注意点

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2019年、10月も終わろうかというのにまだマダニ被害は拡大しています!

夏の時期を過ぎて冬になろうというのにマダニの被害が拡大するなんて、今年は本当に被害が大きいですね・・・。

マダニに咬まれる事で200人以上が感染し、そのうちの92人が死亡しています。

感染した約45%以上の人が死に至っているというのが非常に恐ろしいですよね・・・。

マダニの対処法は以前の記事でもご紹介していますが、確認はしていただけてますでしょうか?

マダニの被害は外、林の中だけとは限りません。

マダニ被害を避けるためにも、マダニに遭わないための注意点も理解しましょう!



マダニは家の中でも注意が必要!?

マダニ被害を防ぐためには、なんと家の中でも気を付けなくてはいけない場合があるんです。

それは何故なのか・・・。

通常家の中にはマダニは生息していません。

では何故家の中でもマダニに気を付けないといけない場合があるのか・・・。

それはペットによる二次感染のリスクです!

犬から重症熱性血小板減少症候群(SFTS)が感染する恐れも!

マダニ被害者が今も拡大中!2019年は200人超えの被害が…人だけじゃないマダニ感染の注意点

ワンコは、日ごろからお散歩をしますよね?

その時に、ワンコにマダニが付き、咬みついている可能性があります。

そして、犬も重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の発症が見られれば、異常に気付いた飼い主が動物病院に連れて行ったりすると思うのですが、どうやら犬にはSFTSV抗体を保有した個体が存在するそうです。

抗体があるので、発症せず健康状態は良好なのだそうです。

しかも、血液からはSFTSウイルス遺伝子が検出されたワンコも全く症状が出ておらず、健康状態には問題がありませんでした。

この事から、ワンコの体内にはSTFSウイルスが存在し続けていることを示しています。

「じゃー、犬は発症しないなら大丈夫じゃない?」

と思われるかもしれませんが、実は違うんです!

そのSFTSウイルスを保有したワンコと濃厚接触をしていると、ワンコから飼い主である人へウイルスが移る可能性があるのです!

STFSウイルスは、「ダニという動物に噛まれない限り感染しない」病気ではなく、「感染した動物からも感染し得る」病気、すなわちSFTSは「人獣共通感染症」という、狂犬病などと同じカテゴリーに属する危険な感染症となるのです!

実際に2017年に犬から人に感染した実例があるそうです。

ネコちゃんにも要注意!

マダニ被害者が今も拡大中!2019年は200人超えの被害が…人だけじゃないマダニ感染の注意点

最近のネコちゃんは、完全室内飼いのお宅も増えていると思いますが、まだまだ半野良の飼い方をされている人も多いと思います。

そうすると、ネコちゃんもマダニに咬まれてしまいます。

しかしネコちゃんは、ワンコと違ってSFTS抗体は持っていません。

なので、ネコちゃんが咬まれた場合、ほぼほぼSFTSに発症します。

そして犬同様、人に感染します。

これまた2017年、野良猫にかまれた50代の女性がSFTSを発症し10日後に死亡したという事例があります。

また、広島県安佐動物公園で飼育されていたチーター2匹が相次いでSFTSで死亡したことが報告され、ネコ科動物がSFTSウイルスに対して高感受性であることが強く示唆されました。

2018年にはSFTSに感染したネコちゃんを診察した獣医師および看護師がSFTSに感染した事例も報告されています。

この感染は咬まれたことによる感染なのか、診察のためにネコちゃんに触れているだけで感染してしまったのか・・・。

怖い話ですよね・・・。

SFTSは致死率が6~30%と高いのですが、現時点で有効な薬剤やワクチンはないので、予防する事しか出来ません。

なので本当に気を付けましょう!

マダニに咬まれるよりもSFTSを直接感染してしまうと危険

マダニ被害者が今も拡大中!2019年は200人超えの被害が…人だけじゃないマダニ感染の注意点

正直、マダニに咬まれたというだけなら、気が付いたらすぐに皮膚科や外科などで除去してもらえば良いのですが、ペットから直接SFTSをもらってしまうと、もうどうする事も出来ません。

なので、ペット感染はマダニに咬まれるよりも怖いです。

ペットも家族の一員ですよね?

だからこそ、ペットもマダニから守らないといけません。

ペットを守らないと、我々ヒトも二次感染してしまいます。

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)だけじゃないマダニの感染症

マダニに咬まれる事によって発症してしまうのはSFTSだけでなく、「日本紅斑熱」も気を付けないといけません。

「日本紅斑熱」も1994年までには年間10~20名程度だったそうなのですが、1995年から拡大しています。

それだけマダニは今、我々の身近に迫ってきています。

農業を営む人や、庭の草刈などをする人は、肌の露出を徹底的に防ぎ、作業をしてください。

他にも

・作業着のまま家に入らない
・作業後はすぐに風呂に入る

などのルールを守り、マダニ対策を徹底していきましょう!

2019年は暖冬予報なのでまだまだマダニ注意!

マダニは気温が高い秋ごろまで活発に活動するため、例年11月以降の感染症の発症数は減る傾向にあります。

しかし2019年10月25日の気象庁の発表によると、11月~来年1月の気温は平年より高い予報なので、まだまだ注意が必要です!

油断したところで、効果のある薬もワクチンもないSFTSに感染してしまったら、本当に厄介です!

愛するペットも家族もご自身の事も、しっかり守っていきましょう!

 
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